大ヒットPCゲーム 『処女はお姉さまに恋してる』 の後日談がいよいよドラマCD化!
Project OTBK Re:Start!! 約4年の歳月を経て、おとボクが鮮やかに甦る!!
大ヒットPCゲーム 『処女はお姉さまに恋してる』 の後日談を描き、2007年に発売された「櫻の園のエトワール」が、原作PCゲームのキャストをそのままに待望のドラマCD化。
※コミックマーケット77先行販売商品。
「妹? あたしが!?」
――逆転姉妹、ここに誕生。
少し控えめな日差しが桜並木を縫って湿った石畳を優しく照らしている。
昨夜の雨に濡れた桜の若葉が雫をきらきらと光らせながら、鮮やかな緑色を透かして揺れている…校舎までの短い桜並木に、少女達の黄色い笑い声と軽い靴音が弾むように響いている。
その光景は、とても清純で美しく、清々しい。
ここは、聖應(せいおう)女学院──。
あの錚々(そうそう)たるメンバーを送り出した春、三月からひと月。
並木の桜たちも、春休みの浮ついた気持ちはそろそろ終わりと、生徒たちを戒めるように優しく静かに花びらを脱ぎ、青葉に衣を替え始める四月。
昨年度エルダー・宮小路瑞穂(みやのこうじみずほ)を筆頭に、十条紫苑(じゅうじょうしおん)、厳島貴子(いつくしまたかこ)、御門(みかど)まりや……
第百九期メンバーが卒業し、聖應女学院も燈も消えたような寂しさに包まれて……?
いいえ、そんなことはありません。
小さい芽かも知れないけれど、そこにはまた、可憐で美しい花を咲かせようとする蕾たちが。
新しい出逢いと別れを繰り返して、少女たちは成長し…そして大人になってゆくのだから。
見えるでしょう? 櫻の園の中で小さな輝きを放つ、おぼろげな光たちが。
安と希望に揺れる──櫻の園の、エトワール。