デューク東郷。またの名は『ゴルゴ13』
その銃弾は世界を動かす――
■Target.14「落日の死影」
パラオ諸島のある場所。そこでは、禁止とされている致死性毒物が製造されていた。それを取り仕切る裏組織は事実が公になるのを防ぐ為、毒物工場関係者の抹殺をゴルゴに依頼。全てが極秘となっている工場の場所を突き止める為、ゴルゴは島に入り毒物製造のエージェントに接触する。そこには、同じターゲットを狙うプロスナイパー・AX3がいた。任務を終えた一流狙撃者二人を、プロの宿命が待ち構える!
■Target.26「冷血キャサリン」
冷酷非情だった女テロリスト・キャサリン。彼女は過去の悲しい事件以来かつての面影を失い、テロに対し否定的になっていた。昔からの同胞パメラはそんなキャサリンを許せず、益々過激な行動で暴走。遂にはキャサリンの父親の親友を彼女の目の前で殺害する。キャサリンはパメラの過激な行動を止めようとゴルゴに再会し、パメラ殺害を依頼。体を重ねるゴルゴとキャサリン。その時キャサリンから語られたのは、秘められた過去だった…。
■Target.33「誇り高き葡萄酒(ワイン)」
ロマネ・モン・リュイザンのオーナー、ジャン・シャルル・アルベールは、日本人柳田には自社のワインを味わう資格はないとして、彼が競り落とした1800年ものの中身を事前にニセ物とすり替えていた。が、柳田はこのワインを、フランス・ナンバーワンといわれるソムリエの前で公にお披露目しようとする。このままでは各誉と伝統が損なわれるとして、アルベールはゴルゴにあることを依頼する…。
■Target.34「殺人劇の夜」
不動産業を営むジャンセンは、10年前、不動産王のクランプに仕事の利権を巡る賭けで騙されたことを恨み、ゴルゴにクランプ殺害を依頼する。その条件は、彼の目の前で殺害すること、他者は一切巻き込まないこと、の二つ。ゴルゴはジャンセンらと共に標的が貸し切った劇場へ乗りこみ、劇場内での狙撃を図る。ゴルゴの用意していた殺害計画は、驚くべきものだった。