「ハッピーハロウィン。トリック・オア・トリート」
私は誰も気づかないほど小さくて、目に見えないほど偉大なもの。
2071年、火星。ハロウィンを目前にしたクレーター都市アルバシティーの高速道路で爆破事件が起こった。それは、正体不明のバイオ兵器を使用したテロで、火星政府はその事件の首謀者と思われるテロリストに未曾有の賞金3億ウーロンをかけた。
相変わらずの貧乏状態が続いていたビバップ号クルー4人と1匹[賞金稼ぎのスパイク、その相棒ジェット、女賞金稼ぎのフェイ、天才ハッカー・エド、そして犬のアイン]は、この史上最高額と言われる懸賞金に、当然目の色を変えてこの事件に飛びついた。しかし4人が協力して行動するはずもなく、それぞれ勝手に○人探しを始めるのだった。
そして、次第に浮かび上がる事件の真相。すでに死亡しているはずのテロリスト・ヴィンセントの存在。スパイクを追い詰める謎の女・エレクトラ。そして裏でうごめく巨大な製○会社と軍特殊部隊。
ハロウィンのざわめきが増す街に、○行予告らしき謎のメッセージが流れる。ヴィンセントが仕掛けた恐るべきトリックとは?不死身のヴィンセントに挑むスパイクに勝算はあるのか?
陰謀と謎が交錯し、一触即発の状況の中、物語はとてつもない終幕へ向かって突き進んでいく…。