磯ロックさんのレビュー一覧
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F子先生ゴメンナサイw
2024年09月24日 by 磯ロック さん
ヒロとサヤ夫婦の推しチームは頂点の手前にも及ばなかったものの、エンブレムなどを刷新した新シーズンを迎える。そして、二人の応援を兼ねたスタグル三昧の旅がまた始まるのであった…。
この巻でも様々な街とスタグルが紹介され「一杯飲みながらサッカー観戦」という楽しみを余す所なく見せてくれます。
J2がモデルの「ぺろり」では登場しなかった所も出ていて、観光地もメジャーからニッチな場所まで紹介されてこの辺りも面白いです。
あとは「自虐はOKだけど、他所にけなされたら腹が立つ」というサポーター心理を上手く掴んでいるのもポイントですw。
そして、川崎が登場していたせいかあちこちで「無茶しやがって…」な題にあるようなネタも良かったですねw。
惜しいのは、シーズンオフがあったのにその間の話が無かったのが試合が話の中心ではあるもののちょっと残念でした。
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巨艦、海に没す
2024年09月24日 by 磯ロック さん
戦艦「陸奥」の烹炊班へ配属された清水だったが、牧歌的であった「幸風」とは真逆の過酷さに馴染めず孤立してしまう。そんな折、町の食堂の人々と和やかな時間を過ごすことが癒しとなっていた。
だが、ある雨の日彼のささやかな平穏を揺るがす出来事が起こり…。
この巻でも日本が敗戦へと突き進んでいくのを象徴するような出来事が起こり、その中でも食事を通してその苦しみや悲しみと時にはわずかながらの喜びを描いています。
ストーリーの中で、清水が同じ烹炊班のメンバー達と別れを経験する場面がありますが、その時になってようやく通じ合えるシーンは皮肉と無情さを感じました。
戦争の惨さがより際立ってきますが、賀津夫の幼馴染の少女や母も登場して少しは華やかさも出てきました。
しかし、背景で分かりますが彼の実家の場所を見たらこの先も穏やかな展開ではないなと思わされます…。
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「天を衝く」ための第一歩
2024年09月24日 by 磯ロック さん
総裁選で岸信介を抑え、総理の座を射止めた石橋湛山は愛弟子の池田勇人と共に動き出す。だが、急な病によって石橋は職務を全うできなくなり退陣の憂き目に見舞われる。
そして、後を受けた岸は内閣改造に乗り出し、角栄を郵政大臣に任命する。
破格の出世に喜ぶ彼だったが、郵政省は一筋縄ではいかない「戦場」であった…。
角栄の「総理へのサクセスストーリーの本当の始まり」と言える展開になりますが「官僚の掟」「獅子身中の虫」にいかに立ち向かうか、そしてそれを跳ねのけて突き進むパワフルさが見どころです。
一方で様々な弊害が言われる派閥が誕生するのも軸となっていて、しがらみのある中でどちらに着くべきか苦悩する様は複雑な気持ちになります…。
登場人物の中には苗字を見たらすぐ分かるタイムリーな方の身内も登場していて、遥か昔のようでいて今に繋がる話を読んでいると実感できますね。
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「監督シーズン途中で解任」「正にあるあるだよ(涙」 [Getchu.comで購入済み]
2024年06月03日 by 磯ロック さん
「サッカー+グルメ」な一作で、今巻はぺろりシリーズでは出なかった土地も登場しています。サヤとヒロの新婚二人組は、今日も北へ西へと推しチームの応援に足を運びスタグルをたらふく食べる日々を続けていた…。
この巻では連載時期がタイムリーだった二つの「スタジアム」が取り上げられています。
ひとつは北海道に誕生した某野球場(サッカー漫画なのにとツッコまれそうですがw)、もうひとつは広島のこの年で最後となる山あいのホームスタジアムと街中に誕生する新しいスタジアムです。
観光スポットではないもののサッカーに詳しくない人でも興味を持つような取り上げ方が良く、サッカーを見る以外でも色んな要素がある旅の楽しみ方も良いと思います。
応援するチームが山あり谷ありな結果なのもリアリティがあり、共感を覚える点も楽しいです。
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「55年体制」の始まり
2024年06月03日 by 磯ロック さん
この巻では歴史の1ページに大きく刻まれる出来事を描いています。総理吉田茂は、疑獄事件の渦中にいる佐藤栄作を守るために「指揮権発動」によって捜査を打ち切らせる。
これによって世間の支持を失い、鳩山派に政権を明け渡すことになってしまう。
角栄たちが冷飯喰らいの立場に鬱屈している最中、鳩山派からある話が持ちかけられる。
野党が連合する動きを察知し、互いに政争で疲弊している状況では太刀打ちできないと悟り恩讐を忘れて結党をと提案してきたのだった。
長く政界に君臨する一大政党の誕生は、さらなる政争を呼び込むことになり…。
国民の毀誉褒貶を一身に集めている政党が誕生するまでの経緯を描いていますが、その中で総理と言う政治家の頂点を目指す者たちの争いはシビれるものがあります。
頂点まであとわずかとなりながら病に斃れた者、勝利を確信してからのまさかの敗北を喰らった者、神算鬼謀によって頂点に立った者と様々な姿は政治の凄さと怖さ両方を感じさせてきます。
時代を描いているだけに、当時流行った物や人を紹介しているのも色々と知る事が出来て楽しみのひとつですね。
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広がっていく温かな場所
2024年04月11日 by 磯ロック さん
夏の冒険を楽しんだココア達の高校最後の文化祭が間近になり、皆が様々なアイディアを得るべく忙しく過ごす。そうして訪れた文化祭、ココア・チノ・千夜が選んだ催し物のテーマは…。
前巻のラストで「わずかな、それでいて大きな」変化がありましたが、皆にとってはこれまでのように賑やかな毎日が繰り返されます。
この辺りでほっこりすると同時に、少しずつ変わっていく姿も感じる話が増えていき、読んでいてどこか寂しさも感じてきます。
そして、サブキャラにもよりスポットが当たるだけでなく、シャロのバイト先の店長さんといった人達もストーリーに絡んできて、最後までこの世界をしっかりと見届けようと思わせてくれるのも良いと思いました。
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キャンプのお供にデキる後輩
2024年04月11日 by 磯ロック さん
アニメ3期が始まったゆるキャンの新刊です。GWにソロキャンをと決意したなでしこはプランを練っていく。
それを恵那と絵真に見せると、絵真はバイト先で教えてもらった穴場のことを伝える。
そこから、三人でのキャンプ旅がトントン拍子に決まり…。
先のキャンプでは新キャラ二人の内、メイがメインに加わってましたが今回は絵真の方がなでしこ達と共にキャンプする展開になります。
後輩が先輩二人をしっかり引率するというある意味この作品らしい流れが微笑ましくw、メンバーが変わっても楽しいストーリーはいつも通りで楽しいです。
リンが髪を切る話もあり、変わらない日常の中でちょっとした変化もあったりと程よいアクセントも見所ですね。
この巻では、映画の特典に載っていた描きおろしのストーリーも収録されていてお得感があります。
個人的にはなでしこ達が旅するルートで行ったことのある場所が出ていたので、懐かしさと共にちょっとした優越感wも覚えました。
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「坂道」の始まり
2024年04月11日 by 磯ロック さん
戦況が劣勢の中、「幸風」の烹炊班は変わらずにメシ作りに励み、時には縁のあった人々にも賀津夫たちは腕を振るい「戦い」を続けていた。一方、負傷が原因で艦を離れていた清水は新たな艦に配属されることになる。
そこは海軍の花形である戦艦であったが、プライドがある艦ゆえの理不尽な制裁が絶えることのない過酷さを身をもって知ることになり…。
史実を知っている人ならばこの辺りからは日本にとっては悪夢とも言える状況が続いていくことになり、まだ穏やかであるとは言え賀津夫たちにとってこの先は厳しい日々が待っているストーリーになると実感させてきます。
そして、清水はそれ以上の状況に置かれ、毎日のようにニュースで目にする「パワハラ」が当たり前だった軍隊の惨さも目の当たりにすると平和のありがたさがより伝わってきます…。
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海でも無双!!
2024年03月09日 by 磯ロック さん
アニメ2期が発表された「とんスキ」新刊です。港町ベルレアンに到着したムコーダ達。
クラーケンの出現により漁ができず、活気が失われている街を見て討伐に向かう。
そこで思わぬ事態になるものの、フェル達によって危なげなく退治する。
そして、魚介の買い出し、BBQなどを満喫し…。
さすがに従魔最○トリオも海は勝手が違うかと思いきや、全くそんなことはなくいつも通りでした(苦笑)。
今回は豪快に「喰らう」といった感じの話が多く、こちらも食べる楽しみを変わらず感じさせてくれますね。
ラストで思いがけない○敵が現れますけど、これでまた大騒動になりそうwなのが楽しみです。
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「偉人が4.0をつけたメシ屋に行ってみた。1」(商品ページ)
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美味いものに幽明境なし!
2024年02月02日 by 磯ロック さん
グルメ漫画も色々ありますが、こちらは思わぬ形で偉人達に因んだ食を取り上げた作品です。仕事でクタクタになったくるみは、疲れを癒すべく美味しいご飯とお酒が楽しめる店を探そうとする。
すると、スマホに謎のアプリがあり起動すると濃ゆい顔の猫から「食に未練を残した偉人達を成仏させる手伝いをして欲しい」と頼まれてしまう。
くるみが「見える」者だった為であるが、そうして出会う偉人達を満足させ成仏させるべく奮闘が始まり…。
偉人達が好物だったものや因縁のあるメニューが出てきますが、ご飯だけでなく饅頭のようなスイーツも取り上げていてこの辺りは基本を押さえています。
出て来る偉人達はメジャーな顔ぶれですけれど、中には大和田先生の作品で見慣れた方たちがいたりもしています(苦笑)。
ドタバタしながらも美味しいものを食べることの楽しみや喜びが伝わってくる内容で、教科書では出ないような偉人達のエピソードにも触れられていて(今巻のある人物はとても教科書には出せないですけれどw)楽しめますね。
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立ちはだかる「妖怪」と「ライバル」
2024年02月02日 by 磯ロック さん
吉田茂の失言が引き起こした解散総選挙に突入し、角栄たちは当選したものの政権自体は鳩山派が生殺与奪を握っている状況であった。そこで吉田は鳩山に頭を下げて復党を申し入れるが、その為の支度金を用意する必要に迫られる。
幹事長の佐藤が金策に奔走するが、それは佐藤だけでなく吉田の政治生命をも左右する事態を引き起こすことになり…。
よく「事実は小説よりも奇なり」と言いますが、この作品を見てると「事実は漫画よりも奇なり」と言えそうな程に作中での出来事とリアルでニュースを賑わせていることがカブっていて何とも言えない気持ちになってきます。
それ故に理想と「きれいごとだけでは回らない」現実の中で動く角栄達のドラマの読み応えが増していると感じられますね。
後に総理に名を連ねる岸信介などが登場してきますが、某球団の初代オーナーと現オーナーも登場し、この二人が政治とどう関わっていったのかが気になる所も良いと思います。
そして、今回は「裏切者」が二人出てきますが明暗分かれる結果になったのは政治の世界の過酷さを感じさせました…。
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さあ、懺悔の時間だよ
2024年01月14日 by 磯ロック さん
フェン王国に攻め込んだパーパルディア軍から邦人を保護すべく、日本側は自衛隊により撃退し王国の危機を救う。激昂したレミールは「日本人を根絶やしにする」と宣戦布告する。
その頃、パーパルディアに支配されたアルタラス王国の人々は横暴に耐えながら反撃のチャンスを伺っていた。
そして、アルタラスのパーパルディア軍にも自衛隊の鉄槌が振り下ろされる。
それは、武力で膨張した大国への裁きの始まりであった…。
ここからは「もう自重しないぞ」とばかりに日本の持てる力を出していきますが、序盤から変わらずに「義」を持つ者だというスタンスをしっかりと描いているのが良いです。
政治面もきちんとストーリーに組み込んで、ただ無双しているだけではない点もしっかりしています。
そして、各国の様子を描いている所で地図で国の位置が分かりやすくしているのも全体像が掴みやすくてありがたいですね。
さらにこの手の話で鉄板の「ざまぁ」も今回描かれていて、レミールがようやく日本が「ケンカを売ってはいけない相手」だと気づく様子はなかなかに痛快でした。
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女騎士は永久に冷たい石に抱かれる
2024年01月14日 by 磯ロック さん
ファンタジーもので魔法や呪いなどで身体が石に変わる「石化」シチュを取り扱った製品で、このメーカーならではのニッチな属性への目の付け所があると思います。石化した身体の中で乳房と秘所を再現していて、石化に伴うひび割れを付けている所は良く灰色に染めた身体に映えます。
ただ、結構大きい為に挿入がちょっと苦労するのと引くと抜けやすい点が少しマイナスですね。
「石化しているが、秘所の中はそのまま」という設定とすれば、中は程よい刺激なのでゆっくり楽しめます。
パッケージイラストは「囚われた女騎士が手足を拘束され磔にされた所で、服を裂かれてオッパイと秘所が丸見えにされた挙句に石化された」という感じで、身体だけでなく石化していく時に絶望に震え哀願していたのではという表情もなかなかに見ごたえがあります。
出来れば、この女騎士の石化前の本来の姿と石化途中の生身と石化が混ざったイラストがあれば、属性持ちにはより満足できるものだったと思いました。
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風を切って進もう!
2023年11月16日 by 磯ロック さん
アニメ3期の放送時期も発表された「ゆるキャン」の新刊で、今回もまた新たな「楽しみ」が出てきています。野クルに新たに加わったメイと共に、近場が予約出来ずやむなく山あいでのキャンプをすることになった一行。
あおいとメイはロードバイクでキャンプ場まで70キロもの長距離を走って行く。
先行した千秋たちの元を目指して順調に進んでいく二人だったが…。
これまでは、キャンプ場へ向かうのにバスなどの交通機関か鳥羽先生の車でしたが今回は「ロードバイクで向かう」新たな選択肢が登場し、これだけでも結構なストーリーになっていて楽しいです。
もちろん、いつものようにキャンプの楽しみも変わらず描かれていますし、ご飯も実際に作れる位にしっかり描写されていて読んでいてほっこりします。
なでしこがバイトで参加していない設定なので、物足りなさもありますけれど皆でたわいもないことを楽しむ良さは健在です。
そして、今回は珍しく巻末の「へやキャン」コーナーが無かったのでまるまるストーリーが楽しめてお得感がありました。
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戦いの激浪の中で
2023年11月16日 by 磯ロック さん
戦局が厳しさを増す中で「幸風」が加わる新たな任務は、ガダルカナル島からの兵員の撤退作戦だった。一人でも多く生還させるべく、危険を顧みず烹炊班のメンバーも奮闘する。
すると、賀津夫はある兵士と再会を果たす。
その人物は「山岡」のことを賀津夫に尋ねてきた秋山であり、復讐を目論んでいたのだった。
そして、ある人物が「山岡」だと確信した彼は…。
これまでとは違い、この辺りからは「死」が当たり前のように身近にある戦争の現実を見せつけられる展開が続いていきます。
烹炊班を始めとする幸風の面々はまだ無事ではあるものの、この先どうなるのかとページをめくるのに不安を感じていくシリアスさが感じられます。
そんな中で「特別任務」で非情に徹していた楠田が見せた「情」がやり切れなさを伝えていましたね。
あとは小話で誰もが馴染みのあるふりかけを取り上げていますが、こんな昔からのロングセラーだったのかと知って驚きました。
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「田舎のホームセンター男の自由な異世界生活 10」(商品ページ)
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世界を壊すモノ
2023年08月30日 by 磯ロック さん
ヴィンターリアが国としての第一歩を踏み出したことでより多忙になりマサルは頭を抱えていた。そこへ現れたのは、マサルと瓜二つの者だった。
それはマサルと同等の力を持つが、その目的はヴィンターリアの破壊とマサルを始末するという凶悪な存在であり、突然の窮地に陥る。
絶体絶命の最中、助太刀に現れたのは…。
ここから順調に進んでいたマサルのDIYライフに大きな○敵が立ちはだかる展開になり、国作りだけでない難題を抱えることで見所が増えてきます。
俗にいう「魔王」であるもののその正体はまだ不明なだけにどう対峙していくのか気になる所ですが、ここで「スキル」にあるカラクリが明かされ工夫次第でもっと出来ることが増えていくというのもポイントです。
ヴィクティニアスとの関係、新しい街への旅などの楽しみもあり長く続いていますが、本当に目が離せません。
あと、街作りの一員であるザーグが何と言うか「マスオさん」感が漂う状態になっていたのが何ともw。
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俺は、深夜番組でも見ているようだ…
2023年08月30日 by 磯ロック さん
道具屋のポーラから「鎧などの可動部をスムーズに動かせるようになる○が欲しい」と頼まれるレイジ。そこで作り出した○は滑らかな液体であったが、それを見たポーラは「町おこしに使う」とさらに注文する。
そして、その町おこしイベントにレイジまでもが駆り出されることになり…。
この巻は最初はミナが母の遺した日記から自身への想いを知る話ですが、母が理不尽な運命に憤り、悲しみ、そして最愛の娘を喪ってやはり大切な存在だったという語るシーンはアニメ版でも素晴らしいと思いましたけど、ここでも改めて感じましたね。
その感動的な話の次があまりにもギャップが激し過ぎて苦笑ものでした。
作り出したのが「ヌルヌルした液体」だった故のハチャメチャな展開に唖然としますが、この作品らしく明るくにぎやかな雰囲気がよく出ていたと思います。
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爆発しろぉぉぉぉぉっ!
2023年08月05日 by 磯ロック さん
一風変わったサッカー漫画を描いている能田先生が再びスタジアムグルメ、「スタグル」を題材にした作品を出しました。SEでインドア派のヒロは積極的でハキハキしたサヤと知り合い、そこからあっという間に結婚する。
サヤの趣味が「サッカー観戦」と聞いて「テレビで見る」位だと思っていたが、彼女は推しチームの応援に西へ東へと奔走するほどの筋金入りサポだった。
その応援に付き合い、各地へ足を運び試合とスタグルを共に楽しんでいくことでヒロはサヤの魅力をどんどん知っていき…。
以前描いていた「ぺろり」シリーズがJ2をモデルにしたリーグであったのに対し、こちらではJ1がモデルになっています。
リアルで昇格、降格があったことで先のシリーズで出た街やチームが再度登場していますが、全く同じということはなく取り上げているスタグルや観光スポットも新しいものになっています。
そして、主人公は夫婦でスピード結婚した為互いの知らない面が多いですが、応援の旅をすることで相手の色んな面を知っていくのもストーリーの見所です。
サヤのサポ仲間として両親や女友達と出てきますが、女友達のモッちゃんがなかなかに面白く彼女メインの話も読んでみたいですね。
これから「ぺろり」で未訪の地もさらに登場してくると思うので、読み比べてみるのも良いかと思います。
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押し寄せる「疑い」の波
2023年07月25日 by 磯ロック さん
楠田中佐の「特命」によって、南方(現在の東南アジア)各地へ舳先を向ける「幸風」。各国の人物と接触し、様々な物資や機密を得ていく楠田の活躍ぶりに士官たちの多くが心を掴まれる。
一方で烹炊班の賀津夫や海原、そして楠田の従兵である清水は疑念を感じていた。
そして、あるメニューによってそれは「疑惑」へと変わっていき…。
この巻では和食よりも外国料理が題材となるストーリーが展開していきます。
料理の由来などの蘊蓄もあってより楽しめますが、ある料理が登場する話では「同盟国の料理」に士官の一人が舌鼓を打って喜んでいるものの実は…という流れが皮肉が効いていると感じました。
また、本編の合間の小話では仲間の一人の失恋話と史実とを上手く絡めていて、ありえない話では無かったかもと思わせるストーリー作りも見事です。
艦を手中に収めつつある楠田の真の目的と戦局がさらに不利になっていく中で、これからどんな展開になるのかさらに目が離せません。
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口は災いの元
2023年07月25日 by 磯ロック さん
角栄たち「吉田学校」の面々と政権獲得を狙う鳩山派との激闘はさらに加速し、互いに隙を狙っていた。そこへ、池田が答弁で人命軽視としか言えない失言によって通産大臣の座を失う大失態を○してしまう。
さらには総理である吉田が国会でのある一言によって糾弾される事態になり…。
何かと政治家の失言がニュースをにぎわすことが多いですが、読んでいて昔も今も変わらない点に苦笑するばかりといった内容でした。
そんな中で角栄が立案した「道路三法」に関してのエピソードでは先見の明があると同時にこれが後々、さらには現在進行形で庶民の懐にボディブローのようにダメージを与えるものになると思うと複雑な気持ちでした…。
「数」を得る為の様々な根回し、裏切りなどこちらも見ていて複雑ではありますが、これこそ作中でのセリフにある「男商売」の最たるものだと読んで熱くなる思いも感じましたね。
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「勇者になれなかった三馬鹿トリオは、今日も男飯を拵える。 2」(商品ページ)
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男飯の日々は続いていく
2023年05月09日 by 磯ロック さん
異世界に「勇者候補」として呼ばれたものの、役立たずと決めつけられて放り出された北たち三人組だったが、冒険者として魔獣を狩り喰らう日々を過ごしていた。解体役として雇った獣人少女の南と共に気ままに奮闘していたが、あることからギルドの「隠れた目的」を知ってしまう。
そのことに憤慨したものの、受付嬢のアイリがとりなし仲間に加わることで解決する。
そして、貴族令嬢が魔物に襲われて助けを求めているとの一報を受け、他の冒険者たちと共に救助に向かい…。
男三人組の爽快で豪快な異世界暮らしとメシが売りのこの作品は「定番」とはいえ読んでいて楽しいですし、三人が周りに縛られずに活躍する様はカッコいいと思いました。
特に実践経験もロクに無いのにプライドが高いお嬢様冒険者を一喝するのはスカッとしますし、そこから彼女も反省してしっかり戦えるようになっていくので後味も良い展開ですね。
パーティーの一員の南は可愛らしく、新たに加入したアイリは愛嬌もありつつ凛々しく戦う魅力も上手く出ていていいヒロインぶりでした。
原作小説は続いていますが、コミック版はここで「おれたた」エンドなのが残念です…。
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果てなき戦い
2023年05月09日 by 磯ロック さん
小さな町や村までもB29の爆撃に晒され夥しい犠牲が出る中、本土防衛を勤める343空は確実に仕留められる戦法を模索していた。しかし、紫電改よりも高く飛べる上に防御力も高い相手に苦戦を○いられていることから、リスクが高い戦法を推す菅野と慎重を期す林とで意見が対立してしまう。
これまでの戦いで多くの部下を失っていた林は「B29を撃墜するまでは帰還しない」と宣言し、出撃するが…。
この巻では、戦い抜いてきた歴戦パイロット達もさらに次々と散華していき日本側がさらに不利になっていき、その中であがくパイロット達の姿に言葉を失います…。
それだけに、こういった苦しみを産む戦争の姿をしっかりと描いていると読んでいて○く感じます。
日米双方が命を懸けて戦い抜いた史実を描き続けてきたこの作品ですが、残念ながら掲載誌の休刊で打ち切りとなりこの先はクラウドファンティングによって「同人」で継続することになってしまったのが悔やまれます。
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エロスの境界線へ…
2023年05月09日 by 磯ロック さん
「日常からのギリギリの一線を越える」話が多い一作です。最初の「ルーティーン」は、クラスメイトの女子が教室で自慰している所に遭遇してから互いに学校の踊り場で「見せ合い」をしていた主人公とその女子が遂にはエッチにまで至る話で、なんだかんだ言いながらも互いに気があるんだなと思わせるやり取りがどんどんエスカレートするエッチと相まって良いです。
「善い出会い」は、出会い系で知り合った少女と深い関係になろうとしたその時脅しをかけられ、そこから彼女に翻弄されて快感を貪られる話ですが、まだあどけなさの残る顔立ちとは裏腹なテクニックの持ち主というギャップとエロさはなかなかのものですけれど、ラストの少女の表情に背筋が凍りそうでしたね…。
カバーを取ると表紙もカラー印刷されていて、ヒロインの様子が少し違っている点もポイント高いです。
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目覚めていく者たち
2023年05月09日 by 磯ロック さん
3P、4Pの乱交ものとお姉さんと年下系の計6本の話が楽しめます。彼氏とのエッチにイマイチなものを感じていたヒロインが元カノの「レッスン」を受けてエッチスキルを上げる話や、クラスの男子たちの注目の的の担任が青○しているのを目撃したヒロインがそれをキッカケにしてエッチに目覚める話などがあり、見せつけられてから自らもエッチにハマっていく様子が見どころです。
とりわけ、女子同士での絡みもあって百合も好きならこちらも引き付けられますし、百合主体の話も見てみたいと思わせてくれます。
おっぱいの描き方がリアル寄りな所もありますけれど、ヒロインのスタイルなどは申し分ないです。
1本だけ陰のある話ですが、それ以外は基本明るくラブラブな話ですので多くの方が楽しめる作品です。
ただ、アダルトコミックと言えば冒頭にカラーページが付いているのが基本ですが、この単行本では全然無くいきなりモノクロページの本編から始まっているのが勿体ないと思いました。
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「別れも幸せの過程」
2023年03月02日 by 磯ロック さん
この「ごちうさ」もこれまでの日常からある「変化」がラストで訪れます。夏になり、ココア達だけでなくチノや新たな仲間であるフユ達も様々なことにチャレンジして充実した日々を送る。
そんな折、海からの帰り道でココアが里帰りしようとした時に突然チノが付いて行く。
思わぬ行動に戸惑うココアだったが…。
いつも通りの楽しく賑やか、かつ色々騒々しい出来事wで相変らず楽しく読めます。
色々な経験で皆が少しずつ成長していく様も見えますが、今回はラストである「旅立ち」が起こります。
それはこの「ごちうさ」が完結に向けて大きく動き出したと思わせると同時に、「何があっても変わらないものがある」と実感させてくれる出来事でした。
このシーンもぜひともアニメ版でと思いますが、一方で「実現しても、あの声はもう聞くことが出来ない」と思う寂しさも感じましたね…。
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「肉感少女 姫宮ひより 1/7 完成品フィギュア」(商品ページ)
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大きなサイズだったら…
2023年03月02日 by 磯ロック さん
これまでこのメーカーのアダルトフィギュアをいくつか購入したものの、今回はさらに首を傾げる出来でより残念な思いでならなかったです…。スケールが「6分の1」から「7分の1」になったことで、じっくり見るとその小ささ故にかえって頼りなさを感じスタイルの良さが生きていないと感じました。
乳房や秘部も色気を感じるとは言いにくく従来の6分の1か、せめて4分の1スケールのものをメーカー通販以外でも買えるようにして欲しかったと思いました。
このフィギュアは「裸体を見て愛でる」よりは「デカールを貼ったり、衣装で着飾る」などで楽しむ方が良いですね。
あとは、メーカーも商品紹介の画像をCGだけでなくせめて原型を出すようにして良い所をアピールするべきではと考えます。
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楽しく、かけがえの無い日々
2023年03月02日 by 磯ロック さん
みらとあおが小惑星探しの為の研鑽を重ねる中、後輩のナナとチカは地学オリンピックに参加するなど地学部は活発な日々を送っていた。そして、部長であったイノ先輩が卒業し新学年を迎え、部員勧誘が始まるが…。
この巻では後輩コンビの地学オリンピックの話が結構ボリュームがあり、新キャラも登場すると同時に二人の成長も描かれています。
他にも色々なエピソードがありますが、スズがみらの姉みさを訪ねる話などを見ると、どのキャラもしっかり大切に描いていると感じます。
巻頭カラーでは部室整理をする話で、そのラストで「あるもの」を見つけたナナとチカのやり取りがなかなかでしたw。
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正義と怒りの鉄槌を
2023年03月02日 by 磯ロック さん
異世界転移した日本に、いよいよ火の粉が直接降りかかる展開が始まります。パーパルディア皇国との折衝を重ねていた日本だったが、皇帝の名代であるレミールから「属国になれ」という要求を突き付けられる。
無茶苦茶な要求に戸惑っていると「即答しなかった」というだけの理由で、侵攻していたフェン王国で捕らえた日本人観光客たちの処刑を実行させる。
この蛮行に政府は邦人保護のため即時に自衛隊をフェン王国に派遣、皇国軍を迎え撃つ体制を整えた。
王国の完全制圧を目論む皇国軍はそれを知らずに進軍を続けるが…。
これまでは遠くにあった「戦争」が遂に我が身にとなりましたが、ここからこの世界での日本の真価が問われる展開となり、単に無双するだけではないのが良いと思います。
人物の絵には変わらずクセがあるものの、戦闘シーンの迫力ある絵は十分な出来です。
日本にケンカを売ったレミールは傲慢で非道な振舞いが目立つキャラですが、ここから「ざまぁ」をたっぷりと味わうことになるだけに「自分たちが最○」という「お花畑っぷり」がより際立っていると感じました。
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新たな「戦い」の始まり
2023年03月02日 by 磯ロック さん
GHQによる占領体制から解放する為の「サンフランシスコ講和条約」が締結され、日本はようやく自治を取り戻す。田中角栄は社長を引き受けた故郷の私鉄の再建を果たすと共に、大規模開発事業の実現へと動き出すなど順風満帆な日々を送っていた。
そこへ、公職追放により政界から遠ざけられていた鳩山一郎を始めとする政治家たちが動き始める。
吉田茂に「預けていた総理の座」を渡すように迫るが、国の再建がようやく始まった現状では容認できることではなかった。
そこから権力を巡る双方の熾烈な政争が幕を開け…。
この巻からは今のニュースで名前がよく出る政治家の祖父たちが次々と登場し、良くも悪くも当時はスケールがデカい人物が多かったと読んで感じました。
そして、角栄の人身掌握術の巧みさが分かるエピソードもあり「人たらし」ぶりが見事と思うと同時に、後にかえってこのやり方が命取りになってしまうと考えると何とも言えなかったです。
この先様々な政争と歴史的な出来事が起こっていくだけに、よりダイナミズムが感じられる描写なども見ていて見事です。
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健気な兄弟のために
2023年01月28日 by 磯ロック さん
ドランのダンジョンを踏破したムコーダ達。地上に帰還し、冒険者ランクアップや多額の資金獲得などの吉報が相次ぐ。
一段落して森へ出かけた時、魔物に追われている幼い兄妹を助ける。
父をダンジョンで失い、それから家を支えていた母が病に倒れ二人がその治療費を得ようと奮闘していたと聞いたムコーダは…。
この巻ではドランの街を旅立つまでを描いていて、これまでなかった「困っている人を助ける」というストーリーがいいアクセントになっています。
その中で「受け入れたくない現実」にムコーダが直面する様子やその時のフェル達とのやり取りはなかなか面白かったですw。
それに絡めてムコーダ達がますますムキムキになっていって「もう敵う相手いないんじゃね」と思うほどにもなっていき、冒険のハラハラ感はあまり無いのがちょっともったいない感じです。
とは言え、肩ひじ張らずに放浪の旅が楽しめるこの作品の良さは変わっていないのが良いですね。
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