磯ロックさんのレビュー一覧
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世界を目指せ! [Getchu.comで購入済み]
2022年04月12日 by 磯ロック さん
絵柄がスマートな感じでなく、すごく濃い、力○さを感じます。サッカー漫画といったら「エリアの騎士」くらいしか知らなかったが、ユースを舞台にしている珍しさが気になりました。▲ このレビューは参考になりましたか?
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新たな季節の始まり
2022年03月25日 by 磯ロック さん
もう少しするとアニメ劇場版が公開になる「ゆるキャン」ですが、新たな出会いを予感させる巻です。桜が満開になった春休み、なでしこは姉と共に恒例の花見ドライブに出かけ、リンや千秋たちもソロキャンプや散策を楽しんでいた。
愛犬ちくわと共に花見に出かけた恵那は、そこでイラストを描いている少女と出会い…。
花見キャンプの前日の皆の様子を描いていますが、進級するなでしこ達が変わらず日常を楽しむ中、後輩になるであろう子たちも登場してきて、先がさらに楽しみになってきました。
恵那が出会った子を見た時「『けいおん』のムギのようなたくあん眉毛だ」と思ってしまいましたがw、今の所は絵真という名前とイラスト描きが趣味くらいしか分からないのと、もう一人の友人の子は名前も分からなかったのが残念でしたが、後輩になるフラグは立っていると思うので、それはこれからの楽しみの一つでより期待です。
珍しかったのはにぎやかしの千秋が場所取りも兼ねてソロキャンをしていることでしたが、ソロでもやっぱりにぎやかだと思いましたね(苦笑)。
あおいにもある出来事があったりと、各自の世界が広がる中で花見キャンプではどんな出来事や食事が出るのか次の巻が早くも待ち遠しいです。
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砲火で失われていく「それまで」と「これから」
2022年03月25日 by 磯ロック さん
本土の基地や艦隊を狙う米軍機へ343空自慢の紫電改を駆り、菅野たちの「新選組」が挑む。一斉に迎撃し馬力のあるエンジンと○力な武装で米軍の出鼻をくじく。
しかし、激しい戦いに堪えうる機体故にわずかな時間しか戦えない中、弾○が尽きた菅野たちにさらなる米軍機が容赦なく迫り…。
ようやく主人公菅野の出番が来ましたが、「これが戦争の現実」という実感を伴う無念の最期を遂げるパイロットの姿を克明に描いています。
迫力のある空戦シーンは変わらない上、ほんのわずかな時間や判断次第で生死が分かれてしまう場面もあり、それらがさらに現在でも起きているのを思うと、より重みのある話だと感じられます。
この巻ではパイロットは格好いいばかりではないのだと感じる話が多く、戦争の虚しさを思わされました…。
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戦場は台所
2022年02月21日 by 磯ロック さん
ミリタリ系作品ですが、戦闘とはほぼ無縁の「烹炊班」を題材にした一作です。太平洋戦争の最中、海軍兵の賀津夫は乗艦していた空母が撃沈され駆逐艦「幸風」に救助される。
空母で烹炊員であったことから呉に戻るまで烹炊班に配属されるが、小型な駆逐艦ゆえの激しい揺れに悩まされる。
そんな折、ある士官も船○いに苦しみ満足に食事が出来ないことを見た彼はあるレシピを提案し…。
食事を通して戦争を描いていますが、激しい戦闘シーンは今の所ほとんど登場していないのでどこか穏やかではあります。
作中で登場した料理のレシピを調理場面を通して紹介しているので実際に作れそうなのが良いです。
とりわけ「麦飯が食事に出ていないのに消費量が多いので密かに廃棄しているのでは」と軍医に疑われたシーンでは思わぬ使い方が紹介されていて、こういう工夫で料理の味を上げられると知ってためにもなります。
物語の始まりがミッドウェー海戦からで敗勢に傾き始めた頃からだけに、この先の苦難をどう乗り越えて美味い飯を作っていくのかが注目です。
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「インサイトオリジナル 肉感少女Y 追視アイver. 1/4 完成品フィギュア」(商品ページ)
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誘惑の小悪魔メイドをおそばに
2022年02月07日 by 磯ロック さん
アダルトフィギュア「肉感少女」シリーズの一作ですが先のレビューでも書いたように大きなサイズのものだけに、果たしてこちらの出来はどうなのかと不安に思いながら開封しました。幸いこちらは取り付けるパーツは魔族を思わせる尻尾だけですんなり出来ましたし、身体も棒に差し込むこともなくそのまま台座に乗せるだけで飾れるので安心でした。
首輪とメイドカチューシャを身に付けただけの姿で、豊満なボディを見せつけるようなポーズは「夜のお勤めですが、ご主人様ではなく私が存分に楽しませて頂きます」と言っているのかようです。
惜しいのは、頭部が少しグラつきやや不安を感じましたし、あとは体の構造上仕方ないことですが秘所が見えにくいポーズになっていたので足をもう少し開いたポーズならより良かったと思いました。
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「インサイトオリジナル 肉感少女W 追視アイver. 1/4 完成品フィギュア」(商品ページ)
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「神は細部に宿る」と言いますが… [Getchu.comで購入済み]
2022年02月07日 by 磯ロック さん
先にレビューしたフィギュアの一回り大きなサイズのものが出たので購入したのですが、思わぬトラブル続きでした…。まず、素材の○度がイマイチで自分の不注意もあったとは言え箱から出した際に指が折れてしまい、慌てて接着剤で補修して繋げなおす事態になり、さらには台座の棒に足の裏の穴を入れる時も下手に力を入れたら破損するのではとヒヤヒヤしながら取り付けました。
さらに背中の羽根やツインテールのパーツを取り付けて手に取ったら、パーツを差しこむ穴が大きすぎてパーツがポロポロと落ちてしまい、これも詰め物をする手間が増えて困りました。
先の小さいスケールの方はしっかりした作りで、気に入って大きいサイズも買ったのですけれどこれでは喜びも半減で残念に思う買い物でした。
身体の造形と視線が合うように作られた瞳などが良いだけに、これからは細かい部分の○度は上げるなどしっかり改善してもらいたいものです。
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「THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS STARLIGHT MASTER GOLD RUSH! 14「レッド・ソール」/桐生つかさ(CV:河瀬茉希)、三船美憂(CV:原田彩楓)、星輝子(CV:松田颯水)、藤原肇(CV:鈴木みのり)」(商品ページ)
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クールだけどパッション、パッションだけどクール
2022年01月26日 by 磯ロック さん
お馴染み「デレマス」シリーズの新譜で、この曲のメインは「社長」があだ名のつかさです。つかさがJKながら社長業を勤めていて大人びていますが、そんな彼女をイメージしたこの曲はジャズ調でオーケストラ演奏というアイドル系と言えば明るくポップな感じとは真逆で聞きごたえがあります。
つかさ役の河瀬さんは「ゾンビランドサガ」で見事な歌声を披露していましたがこちらでもそれが発揮され、輝子役の松田さんも負けず劣らずの良い歌声でイケボの相乗効果が「大人」を感じさせます。
美憂役の原田さん、肇役の鈴木さんも可愛らしくかつ芯のある歌声で華を添えていて、この「フラム・マティーニ」のメンバーでまた新曲を出して欲しいと思わせる曲でした。
あとは「ハルヒ」とコラボした時の別メンバーの曲もあり、懐かしく新しい感じを覚えます。
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春は出会いと…
2022年01月08日 by 磯ロック さん
新たな顔ぶれが加わった「ごちうさ」ですが、一方でこの先にある「避けられないもの」を匂わせている一巻です。ココアが木組みの町にやって来て二年が過ぎ、高校に進学したチノ達は旅先の都会で出会ったフユ、ナツメとエルに再会しクラスメイトになる。
いつもの変わらない毎日を騒がしく賑やかに過ごしていく中、ココア達は「未来」へと想いを巡らせ始めていた…。
春休みの旅の話から登場していた新キャラの三人が日常の一員としてストーリーに大きく絡むようになってきて、これまでとはまた違ったエピソードがいくつも見られて楽しいです。
とりわけ、お嬢様であるナツメとエルの「秘密」がどんな影響を及ぼすのか気になっていましたけれど、これはこの作品らしいまとまり方でこれも良かったと思いました。
しかし、その一方でよく考えたらココア、シャロ、千夜が高3になっていることに気づかされるエピソードもあり、いつかは来る「完結」がこの作品にもあるのだと実感させられました…。
この温かな世界をまだまだ味わいたいだけに、この先も良い所は変わらずに続いて欲しいですね。
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「ゾンビランドサガ外伝 ザ・ファースト・ゾンビィ 1」(商品ページ)
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「サーガ」の始まり
2022年01月08日 by 磯ロック さん
劇場版も発表されたアニメ「ゾンビランドサガ」の「始まり」へと繋がる漫画です。佐賀に住む少年、栄吉は打ち込んでいた野球を肩の故障で諦めてからは生ける屍のように毎日を無為に過ごしていた。
そんな折、姉の裕子が突然行方知れずになる事態が起こり、その理由も分からず心配していると家に訪ねて来た女性三人組に連れ出される。
生真面目で笑顔をめったに見せない山田たえを始めとする彼女たちは「サガコバスターズ」を名乗り、佐賀に災厄をもたらす「サガコ」退治の最中に裕子が玉ねぎに変わってしまったと告げる。
それを知らされた栄吉は、裕子の代役を務めることになるのだが…。
アニメ版のキャラデザをされた深川さんが執筆していて漫画家が本職ではないだけに慣れていない感じはしますが、一方でアニメの雰囲気を掴んでいる点は十分な出来です。
若き日のデスおじ、リリィの父などアニメでお馴染みのキャラ達も登場していますが、ここからどういう風にストーリーに絡んでくるのかが期待できます。
そして、本編では良く出ていた佐賀の名所や風景がまだ少ないのでそれらも盛り込んで欲しいと思いますし、ここから巽によるフランシュシュ結成までどんな道のりだったのかをしっかり描いて欲しい一作です。
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議員は「一年坊主」、胆力は「十年選手」
2021年12月14日 by 磯ロック さん
田中角栄は国会議員として「一年坊主」と揶揄されながらも、GHQの占領下に置かれている状態から一日も早く脱し自治を取り戻す志を持つ吉田茂と共に歩む決心をする。その手始めとして、GHQの言いなりになっている芦田内閣を倒閣すべくあるスキャンダルを掴む。
それは芦田だけでなく政財界の多くの者たちに不正献金が行われている疑獄事件であり、同胞の池田勇人・佐藤栄作らと追求し芦田を「三月天下」で終わらせ、吉田を首班とする内閣実現まであと一歩と迫る。
だが、GHQ内部の権力争いで主導権を得ようとする「民政局」の高官ケーディスはハッキリと物申す吉田ではなく、意に従う幹事長の山崎を総理に付けようと画策していた。
首班指名会議で党総裁の吉田を差し置き、このまま山崎内閣誕生かと思われたが…。
よく言われている噂で「新潟では未だに選挙の時に『田中角栄』と書かれた票が出て来る」が、最近テレビの中継で事実だと知らしめたほどのカリスマ政治家である角栄を描いたこの作品も、メキメキと頭角を表し熱い信念を貫く姿が様になってきたと感じます。
「伏魔殿」なんて言葉すら生易しいほどの政界を描いて、その中でリアルでは見られないであろう筋の通らぬ事に憤り、敢然と立ち向かって勝ち抜くストーリーはスカッとしますね。
そして終盤で「因果応報」を地で行く実際にあったエピソードが出ましたが、結局フィクションでもリアルでも「男は懲りない生き物だ」と実感させられました(苦笑)。
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神様でパワーアップ!(見返りも増えましたw)
2021年12月14日 by 磯ロック さん
ドランの町に辿り着いたムコーダ達は一番の目的である地竜の解体を依頼する。念願のドラゴンの肉が食べられるかと思いきや、ミスリルナイフが地竜の皮膚に歯が立たず折れるアクシデントが起きてしまう。
落ち込む中、いつもの女神たちへのお供えをしようとした時、突然新たなメンバーが乱入して来る。
無類の酒好きの鍛冶神ヘファイストスと戦神ヴァハグンの二人は供物に酒があると知り、スイに鍛冶スキルとドラちゃんに戦闘時ステータス○化を押し売りの如く授ける。
これによってスイ制作の○化されたミスリルナイフで地竜の解体が成功し、待望のドラゴン肉をたらふく味わったムコーダ達。
そして、やる気満々のフェル達と及び腰のムコーダはドラン名物のダンジョンに挑むことになり…。
新たな神様登場で従魔達がより○くなっていきますが、お供えの時がさらに騒々しくなりムコーダが苦労する様がよりコミカルになっています(笑)。
ダンジョンが久々の舞台で、イージーモードながらも冒険している感が出ていて楽しく読めますね。
思わぬ再会もあり物語の見所はしっかりとありますけれど、瓶に入ったドラゴンの血をウットリと眺めるエルランドのドラゴンフェチぶりがさらに加速しているのが面白いと同時に、この先これでムコーダ達がより大変な目に遭うのを思うと何とも言えません(苦笑)。
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「インサイトオリジナル 肉感少女W 1/6 完成品フィギュア」(商品ページ)
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天使と悪魔のハイブリッド少女の艶姿 [Getchu.comで購入済み]
2021年11月03日 by 磯ロック さん
いわゆるアダルトフィギュアは初めて購入しましたが、買って間違いなかったと思う一品です。天使のような清らかな身体の肌の質感や色合いも良く、太ももの所に添えられた手が肌に食い込んでいる様子が細かくキチンと作られていてリアリティがあると感じました。
表情が照れているようにも少し戸惑っているようにも見えて、これも魅力を上げている要素のひとつです。
悪魔かサキュバスを思わせる背中の羽もあえて小さく可愛らしいサイズにしていて大きい方が見映えはすると考えますが、裸体の良さを売りにしているのならこれが一番でしょう。
秘所とアナルも作られていて細かい所にも気を配っていてしっかりした出来でしたが、おっぱいが「爆乳」と言えるサイズだったので個人的にはもう少し抑えても良かったかもしれません。
これより一回り大きく瞳が動くバージョンも販売されるので、そちらを買う方がよりお得感があるかと思います。
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鬼滅の陸自 [Getchu.comで購入済み]
2021年11月03日 by 磯ロック さん
異世界で多くの国々と国交を樹立している日本がフェン王国と交渉を重ねている最中に襲来してきたパーパルディア皇国。彼らの艦艇が帆船であったことから日本側のイージス艦は砲撃でマストだけをへし折り、実力を見せつけ相手側の死傷者ゼロで戦闘を終結させる。
その頃、本国では外務省にトーパ王国の大使が面会に訪れていた。
王国に突如復活した魔王の配下の一員であるノスグーラ率いる魔物の軍勢が攻め込み、放置しておくことはできないとの訴えに役人たちは戸惑うが、捕らわれた人々が家畜として食料にされていると聞かされ、放置すれば○○が拡大し日本も他人事ではなくなると判断、陸自の派遣を決める。
近代兵器の力でノスグーラの部下たちを撃砕し、捕らわれた人々の救出を成功させた隊員たちの前に巨大ゴーレムと共にノスグーラが現れ…。
この作品でのラスボスを予感させる敵の配下との最初の対決と新たな敵性国家との戦いが始まる内容で、ここから異世界での日本のスタンスがより問われるストーリーになってきたと感じました。
「○力な武力で無双」はよくある展開ではありますけれど、ここでただ○いだけをアピールするのでは無いことがこの作品の一番の売りだと思います。
暴虐な国家が多い世界だけに(苦笑)「正義の使徒」である姿をしっかりと描き続けて欲しいです。
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「田舎のホームセンター男の自由な異世界生活 7」(商品ページ)
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これが無くては始まらない [Getchu.comで購入済み]
2021年11月03日 by 磯ロック さん
女神ビクティニアスから頼まれていたシュテンツェンの件を片付けたマサルは、比較的近くにあるポーリィタムの街を再訪する。そこでかつて干戈を交えたランスロットからバトルを再度挑まれ、進化したスキルを使ってみたものの彼も進化を遂げていたことに驚き追い込まれる。
そこをトンでもない奇策で乗り切り矛を収めるが、その後も魔物退治を手伝わされるなどのあれこれでてんやわんやとなり、思わぬ長旅となってしまい獣人の街への帰還が延びてしまう。
○○から解放された獣人たちを連れて帰り、より賑やかな街が出来ると思ったその時マサルは「ある事」を忘れていたのに気づき…。
このシリーズも長くなってきましたが、まだまだ色々な出来事ややるべき事が多くて飽きない展開になっています。
その中でも「急ぐことではないけれど、それでも重要なこと」があったのにここまで読んでいて全く気付かなかったのは、ストーリー運びが見事だったと感じました。
今の所はラブコメ要素はまだ○くは無いですが、ビクティニアス達との食事会など距離がより縮まっているというのも楽しみのひとつでほのぼのとして読めますね。
ラストでは、この先の不穏さを感じさせる色々な意味で「敵」となるであろうキャラの登場で次巻も楽しみになりそうな予感がします。
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聖女の万能○は万能です!?
2021年10月26日 by 磯ロック さん
ミナが外出できるようになったことから、礼司はノエラとミナの三人で社員旅行に出かける。旅行先のサン・ログロで街の人たちから「聖女バードラ」の評判を聞く。
悩みを的確に見抜くことと「万能○」が人々に好評だと聞かされた礼司は、ノエラ達がバードラを訪ねている様子を覗き見る。
そして、二人が購入した「万能○」を鑑定スキルで見るとその正体は…。
今巻では舞台に初めて別の街が登場しているのと、盗賊退治に貢献した話以来の「勧善懲悪」話があったことが目玉です。
ここでようやくアニメ版に登場した人物も約一名を除いて(苦笑)、ほぼ全員登場したことでこの先の話がアニメ版では無かった話が増えてくるのも楽しみになってきました。
アニメ版で物議を醸したあの○の話が出てくるかもしれませんけれど(汗)、コミカルでほのぼのした話が変わらず読めると思います。
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モテ期到来!?
2021年10月26日 by 磯ロック さん
フェリスから「ジラルが最近してくれない」と相談された礼司は、その気にさせる為の○を作り出す。ところがノエラがそれをミナに飲ませてしまい、さらには訪ねてきたアナベルも何の気なしに飲んでしまったことから大変な状況になってしまう。
礼司はノエラに解毒剤を取ってくれと頼むが…。
アニメ版でも出たエピソードですが、結構生々しい話の上にヒロインが悩まし気になり主人公が振り回される辺りが何ともという感じでしたね(苦笑)。
さらには、エルフのリリカから「狩猟祭で勝ちたい」と相談されその悩みを解決する○を作り出したことから好意を持たれる辺りを見ると、こちらもハーレムルートありかなと匂わせてくる所は今後恋愛話がと思わせてきます。
ただ、「主人公が周りの好意に鈍感」という「ラブコメあるある」な様子なので、この辺りはまだ分からないのも楽しみではありますね。
そんな中でも、ヒロインのミナが彼女の生家である店から一歩も出ることができない理由を解き明かして解決する話は温かくほっこりして、この作品の良さが一番出ていると思いました。
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結果にコミット!?
2021年10月26日 by 磯ロック さん
店を訪ねてきた冒険者たちから「森に出没して暴れるドラゴンのコドラ退治を手伝って欲しい」と頼まれる礼司。彼が○の素材を採取する場所でもあるので協力することになるが、ノエラから話を聞くと「コドラは森を守っていて、人間に手を出したりしない」と知って疑問を感じ森へと向かう。
観察してみると口にした植物が原因で幻覚症状が出ていると分かり、解毒剤を作るが…。
バトルとはほぼ無縁のこの作品で珍しく主人公たちが戦う、但し相手を傷つけない方法で解決する話があり、ストーリー展開に変化があってマンネリに陥らないようにしている工夫が感じられました。
あとはエレインが訪ねてきてバイトをする話と、女性にとっての永遠の悩みであるダイエット話とエピソードを絞ってじっくり描いている点がポイントですね。
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コネは大事やでぇ
2021年10月26日 by 磯ロック さん
ある日店に突然領主であるバルガス伯爵の執事が訪ねてきて、屋敷へ案内される礼司。伯爵夫人のフラムから「若返りの○を作って欲しい」と頼まれることになり、夫人の顔にシミなどが目立つことから美容クリームを作り出す。
喜んでもらえてホッとしていたら、今度は令嬢であるエレインが訪ねてきて「晩餐会で意中の人に会うのでモテ○が欲しい」という無理難題を言われ…。
異世界もので定番の「お偉いさんとのお付き合い」がこの巻から始まりますが、貴族相手でも態度を変えない主人公も定番とは言え見ていて好感が持てますし、その分話も広がりが出てきますので良い展開だと思います。
一方で、盗賊の襲撃という街の危機に対して殺傷しないで撃退する○力な○を作り出してピンチを救う話もあり、主人公のスキルがチートでも節度ある使い方をしている所がストレスなく読めますね。
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千客万来過ぎ!?
2021年10月26日 by 磯ロック さん
異世界転移した礼司は「創○」スキルのおかげで飲みやすいポーションを作り出し、その売り上げを元手に○屋を開く。軌道に乗り始めた頃、街でナイフを手に恋人を追いかけている女性フェリスに遭遇する。
追われていた青年ジラルはフェリス一筋なのに些細な事でも浮気しているのではと彼女が疑われて難儀していると語り、それを解決する為にある○を作り出し…。
この巻では、主人公に新たなお客が増えていくことでより多くの繋がりが出来ていく様子が見ていて楽しいです。
あまりにもぶっ飛んでいるキャラもいたりしますが(苦笑)、概ね好人物ばかりなのでイヤな要素も無く「スローライフ」のタイトル通りの内容なので「バトルもの以外を読みたい」「鬱展開はゴメンです」な方にオススメですね。
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熱く、激しく、そして哀しき一日が始まる
2021年10月22日 by 磯ロック さん
米軍の本土攻撃を阻止する為に結成された343空の源田司令は、日本近海に米空母からの艦載機が出没していることから本土空襲が近いことを悟る。迎撃準備を万端にして迎えた朝、偵察機からの報告で400機あまりの米軍機が海軍艦艇の母港である呉を始めとする各地の基地へと向かっている報告が届く。
菅野たちの紫電改が一斉に離陸し、遂に戦闘の幕が切って落とされ鴛淵が率いる「維新隊」が先陣を切る。
双方のパイロットが次々と散華する死闘の中、343空の根拠地である松山基地に敵機の一群が迫り…。
この巻から本題である343空「剣部隊」の戦いの様子が描かれていきますが、空戦のシーンはどれだけ腕利きであろうともあっけなく散ってしまう容赦のない戦場の様子がよく伝わってきます。
迫力のある空戦の一方で偵察機の敵発見の報告から散華するまでの様子を取り上げていることが、この作品の一番のテーマを描いているとも感じました。
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オフシーズンこそオンシーズン [Getchu.comで購入済み]
2021年10月22日 by 磯ロック さん
サッカー選手の新人代理人である透は、自分が推薦した監督が率いるチームが奮闘空しく降格が決まったことから急遽駆け付ける。チームの社長と対面し、監督の続投はすんなり解決したが、一方でチームのエースである佐藤選手を放出すべきという過酷な提案をする。
社長は代表にも選ばれる選手を縛っておく訳にはいかないと苦渋の決断をし、透たちは移籍先を探すことになるがその裏で佐藤にある代理人が抜け駆けで接触していた。
その代理人、大抜は透の先輩である立石以上のやり手でありマスコミを使って揺さぶりをかけてきたのを受け、透たちは対策を講じ…。
「オフシーズンだから何もない」というのが当てはまらない位に、この巻では様々なエピソードがあります。
移籍交渉、選手の心身のケアとサポート、とりわけ年俸などの条件を下げて現役続行か引退かの岐路に立たされた選手のエピソードはスポーツ選手につきものとは言え、より辛いものだと実感します。
コミカルな感じの絵柄ではありますが、時にこうしたシリアスがあるのがいい塩梅になっていて、サッカー好きであるのなら一読のシリーズです。
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弟の背中を追って [Getchu.comで購入済み]
2021年09月10日 by 磯ロック さん
2022年にアニメが放送される「アオアシ」のスピンオフで、葦人の兄の瞬が主人公で弟と同じくプロを目指すストーリーです。青井瞬は、かつて持病の喘息が元で地元プロチーム「アトレティカ」のアカデミー試験に落選しサッカーから距離を置いていた。
弟の葦人が東京のプロチーム「エスペリオン」ユースで活躍する姿を見守り、母の手助けをして過ごしながらも心の奥底にはサッカーへの未練を抱えていた。
高校のクラスマッチで見事なフリーキックを決めて、今まで抑えていた気持ちに気づいた瞬の元にある誘いが届く。
それはアトレティカからのユースチーム入団テストの案内であり、フリーキックを見ていたチーム関係者が改めてチャンスを与えてくれたのだった。
学校で相談し「人気が無く2部で万年下位のチームに入るより、一流校に進学した方が良い」と言われた瞬は、実情を知ろうとアトレティカの試合を見に行く。
閑散としたスタジアムでいい所なく完敗を喫したチーム、そしてそんなチームでも熱心に応援する人々を見た彼の決断は…。
アシトが「夢をまっすぐひたすらに追いかける」のと違い、兄の瞬が「諦めていた夢に再び挑む」ストーリーです。
アシトの方は良くも悪くも熱血で直情径行ですが(苦笑)、瞬は静かに闘志を燃やすタイプでクレバーでもあるという主人公の対比も見所です。
そして、ホームゲームの様子を描いていますが、下部カテゴリのチームを応援している人なら普段感じている悔しさやもどかしさが伝わる内容で、小林先生がブログでこの話の中で自分が一番訴えたいことだったと書かれていただけに、サッカー好きならぜひ一読をとお勧めします。
不定期連載なので次の話はしばらく待たされますが、いずれは「ユースチームの頂点を賭けた一戦で兄弟で雌雄を決する」話が実現したらと期待しています。
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決戦間近
2021年09月10日 by 磯ロック さん
本土防空の為の航空部隊「343空」またの名を「剣部隊」と名付けられた隊で、菅野達パイロットは米軍との戦闘に向けて練成を重ねる。そこへ新たな部隊が合流するが、そこは死闘を潜り抜けた数々の腕利きパイロット達が所属していた。
その○者ぶりに若手が尻込みする中、彼らを束ねる隊長の林喜重は血の気の多い部下たちをやんわりと宥められる穏やかな性格の人格者だった。
そんな中、米軍が本土攻撃への前進基地とすべく硫黄島への上陸を開始したという急報が飛び込んで来る。
もはや猶予は無いと悟った源田指令は、出撃体制を整えるように命じ、隊員たちは動き出す…。
いよいよ菅野たちの戦闘が始まる所まで進み、とりわけ隊員たちが遺髪を用意していくくだりや、隊行きつけのすき焼き屋の菅野たちと同年代ながら「かあちゃん」と慕われる女将さんに隊員の一人が身重の妻のことを託すエピソードは「戦争の話を読んでいる」と否応なしに実感させられました…。
大変という言葉では表せない位の体験を語り継ぐ人が少なくなっている今だからこそ、こうした話を通じて同じ体験をしないで済む時代を続けていくことが大切だと伝えてくれる一作です。
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敵機を討つ「剣」
2021年09月10日 by 磯ロック さん
連合艦隊参謀の源田実のスカウトを受け、本土防空部隊への参加を決意した海軍パイロット菅野直。源田から部隊に配備される戦闘機は新鋭機「紫電改」と知らされるが、その機体が配備される予定の空母が撃沈された事実も同時に告げられる。
戦局が明らかに不利になる中でも菅野は戦い抜く決意を固め、選ばれた精鋭パイロットたちと共に訓練に励む。
年が明けた1945(昭和20)年の初め、歴戦のパイロット鴛淵孝が赴任してくる。
隊員たちは、同じく腕前では引けを取らない菅野が彼と上手くやっていけるのか心配するが…。
この巻では防空部隊結成の始まりと、まだ戦闘は起きず残されたわずかばかりの平穏な時間が描かれています。
しかし、戦闘は無くともいつ果てても不思議ではない様子が戦争の現実をしっかりと伝えていて、この先待ち受ける戦いの厳しさを予感させる話でした。
そして、命を預け共に戦う「戦友」となる為に菅野と鴛淵のパイロット達がどんちゃん騒ぎしたエピソードを見ると、平和な世の中であることのありがたみが伝わってきました。
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闘志を胸に空を駆ける漢(おとこ)
2021年07月25日 by 磯ロック さん
太平洋戦争を題材にタイトルにある「343」の番号がついた航空部隊を描いた作品です。第二次大戦も連合軍の攻勢により終盤になりつつあった1944年秋、フィリピンで米軍を迎え撃つ海軍パイロットがいた。
そのパイロット菅野直(なおし)は、敵機を次々と撃墜するものの、自身の機体もボロボロにしてしまう戦い方から「デストロイヤー」の仇名で呼ばれる闘志の持ち主だった。
しかし、彼やその部下たちが奮闘しても攻勢を止めることが出来ず、軍上層部はパイロットの生還が望めない体当たり戦法「特攻」を立案する。
菅野はそれに志願しようと決意し本土に帰還した際に、連合艦隊の中枢を担う参謀の源田実と出会う。
彼は菅野の腕を見込んで、日本本土を米軍の攻撃から守る為の防空部隊への参加を訴えてくる。
菅野はそのスカウトを拒むものの、特攻によって戦友たちの命が失われていく現実を前にして、決断する…。
様々な作品で取り上げられるパイロットを主人公にしているので、それらの作品のファンの方にも読んで欲しい一作です。
著者は「永遠の0」コミック版などで多くの空戦シーンを描いているだけに、機体のディテールや機動などもしっかりと描けていて迫力十分です。
ストーリーに菅野のエピソードも盛り込んでいて、熱血漢かつ無鉄砲であると同時に筋の通らないことには上官でも立ち向かったという人となりもよく分かるようになっています。
もちろん、戦争を描いているだけにカッコよさだけでなく、本土にいる時に肉親が訪ねて来る辺りは胸が詰まるような思いを感じますし、過酷な時代であったこともきちんと描いていて、少しでも戦争の辛さや虚しさを知ってもらいたいという思いが感じられました。
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何をもって「幸福」と呼ぶのか
2021年07月25日 by 磯ロック さん
母ペティが向かった「アリスズクレイドル」へと向かうための「鍵」作りに、故郷の中央コロニーを目指していたチコ達は再度戦車ロボットの襲撃を受ける。苦戦している最中に助太刀に現れたのは、母子共々厳しく鍛えられた恩師の調査技官ビルギッタだった。
戦車ロボットを撃破しコロニーに帰還すると、上層部が調査を打ち切ろうとしていると分かり「鍵」の完成を急ぐ。
ビルギッタの相棒のロボットのデータなど多くの「犠牲」によって完成した「鍵」を持って「アリスズクレイドル」へとたどり着くチコとピノ。
そこで待ち受けていたものは、数々の過酷な真実の嵐だった…。
滅びが進みつつある世界を舞台にしたSFでしたが、今にも通じる部分があると感じられる作品で「100%のハッピーエンド」ではないラストは色々と考えさせられる一作です。
チコが対峙した存在が「絶対の幸福」を主張していましたけれど、それが正しいと断言できるわけも無く、そしてチコが下した決断も同じく絶対正しいとは言えないラストであり、表紙カバーをめくると「その先」が描かれていてやり切れないものを感じます。
でも、様々な苦労や悩みに向き合って得る幸せの価値は大切だと分かるストーリーで、この旅を多くの人に読んで欲しいと思います。
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心を繋ぐ [Getchu.comで購入済み]
2021年07月25日 by 磯ロック さん
コロニーの電力低下の原因を探る旅を続けているチコは戦車ロボットの襲撃によって負傷し、ロボットに人格を移植している弟のピノも機能停止のピンチに陥る。ピノの人格が消える寸前だったが、アレクセイとユーリィの父子に助けられ、かろうじて「ピノ」は守られた。
同じ調査技官の母ペティもここに立ち寄ったと知り、詳しい話をユーリィに尋ねるものの拒まれてしまう。
どう接するべきか悩んでいると、一体のロボットが拘束されているのを見つける。
そのロボットは、ある出来事から正常な動作をせず時々徘徊をしている為アレクセイが拘束していたが、ユーリィはその仕打ちに反発して親子がギクシャクしていると知ったチコ。
ロボットのデータを調べて、そこから見つけ出した解決法は…。
この巻で、旅の最終目的地が分かりますが、そこに至るまでに一組の親子とロボットにまつわる話を通して「心」は「生物だけのもの」なのかと考えさせられるストーリーが展開されます。
とりわけロボットの徘徊の「理由」が分かった時にはその思いがより○く感じられます。
さらに、回想でピノが不治の病のため満足に動くことも出来ない中で「生きる」為にロボットに人格の移植を決断しチコが実行するシーンは、絶対の正解ではないとしても物語の大きなテーマの一つをしっかりと表していると思いました。
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脱サラは異世界で!
2021年07月24日 by 磯ロック さん
現在アニメが放送中のなろう系原作ラノベのコミック版です。社畜ライフにたまりかねていた礼司は、ある日通勤している最中に見知らぬ森に迷い込む。
異世界に来たことを確信した彼は、自身に「鑑定」「創○」というスキルが付いていることに気づく。
その時、ケガをしている狼を見つけた礼司は早速「創○」スキルを活かしポーションを作って傷を治す。
するとその狼は人狼だと分かり、その少女ノエラと共に近くの街へ向かう。
そこで試しにポーションを売ってみると、恐ろしくマズい従来のものとは違って美味しく効き目抜群の礼司の品物はたちまち評判になり…。
アニメ版では主人公が異世界へ来てからノエラやミナと出会い、ポーションの売り上げを元に○屋を開業する経緯を省略して、既に店を構えている所から始まっているので、こちらの方で見たらより分かりやすいです。
絵はキャラたちが魅力的に描けていますし、所々でネタに走ったりもしていますが(苦笑)それも楽しめるストーリーで、タイトル通りにゆったりと読める一作です。
「異能を駆使して国や世界を救う!」なんて大それた話ではなくバトルもほとんど無いですが、身近な所で役に立って皆を笑顔にするという「等身大」な話が好きな方にはオススメです。
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「Go Home Quickly」を叩きつけろ!
2021年07月24日 by 磯ロック さん
田中角栄にとってのメインストーリーである政治家時代が開幕し、宰相への道の始まりを描いた巻です。再度挑んだ国政選挙で当選を果たし、赤絨毯に足を踏み入れた角栄。
所属する党の重鎮でベテラン政治家の幣原喜重郎に見いだされ、彼の元で政治のイロハを学ぶことになる。
敗戦から復興を進めていた日本だったが、あらゆる権限をGHQに握られていて、それを打開する術が無い日々だった。
やがて、党トップの芦田が進めるGHQの意向を受けた炭鉱の国有化政策に角栄たちは反対の意思を示し離党する。
幣原に勧められて元総理である吉田茂を訪ねた角栄は、彼からある「目標」を告げられ…。
この巻から先に大和田先生が戦後政治を描いた「疾風の勇人」の主人公である池田勇人やその仲間も登場してきて、読んだことのある人ならニヤリとする展開になってきました。
「かりそめの自由」から解放され「自分たちで決められる独立した国」になる始まりが描かれ、ダイナミズムが感じられるストーリーが良く、今の政治にガッカリすることが多いだけにより面白いです。
シリアスとコミカルの緩急も上手くて、政治の話と堅苦しく考えることなく読めるので「疾風」と合わせて楽しめる一作です。
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「鉄のカーテン」の中で
2021年07月24日 by 磯ロック さん
著者がノーベル文学賞受賞を果たす一助となったノンフィクションのコミック化の続巻です。著者はかつて起きたソ連とドイツの戦争に様々な形で触れていく内に、戦争について著したいという思いが芽生え、従軍した女性たちの記録を集め残す決意を固め取材を開始する。
様々な伝手を辿り多くの女性たちを訪ねて取材を重ねていき、証言を記して発表を始めていく。
だが、それらはソ連という国の体制では不都合なものばかりで、表に出るものはわずかばかりでしかないという現実が待ち受けていた…。
戦争という言葉では語りつくせないほどの過酷な体験、その中で時にはクスッと笑え、ある時は運命や縁といった言葉をも超えるような出来事を、派手さはないもののしっかりとした絵で描いています。
国の為にと純粋な想いで軍に志願した少女たちが、戦争の中で傷つき倒れ、生還を果たしても心に傷を抱えて年を重ねていく様子を見ると、平和であることがどれだけ尊くありがたいことかを実感できます。
そして普段は意識することのない「自由にものを言える」ことの大切さも分かる一冊であり、この作品は長く続いて欲しいと思うシリーズです。
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